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works 業務に関して

関門海峡通過する船舶や関門港入出港船舶に対し「水先要請」の申し込みがあれば、船会社や船舶代理店に必要事項を、水先人会事務所経由で確認し、水先業務の受付を開始。

事前準備

事務所より「嚮導船」決定の連絡を受けると、次のような情報収集・確認を行い、水先業務に関わる事前準備を行います。

  • 水先要請船の要目確認 (船型・喫水・トン数・船速など)
  • 海図による航行計画上の周囲状況(水深・浅瀬・障害物・避険線・進路目標など)
  • 潮汐表による嚮導時の潮流・潮高予測、月齢、日出没
  • 天気図や気象庁観測データを入手し、気象・海象に関する予測並びに確認
  • 入港接岸時の使用タグボート、ラインボート、先船状況、接岸舷、その他特殊条件の有無など
  • 過去の嚮導実績・水先記録
  • 本船乗船地までの交通手段など
  • 業務書類(バウチャー、PILOT INFORMATION CARD など)
  • 携行品(トランシーバー・双眼鏡・救命具・手帳・ハンドブック・潮汐表・雨具・携帯電話など)

  • 本船到着予定時刻(ETA)、出港時刻(ETD)の確認連絡を受けたら、交通手段手配、移動
  • 水先艇の中では、直近の他船舶動静・航路通航状況、関係船など状況を確認
  • 要すれば、VHFにより本船と連絡をとりETAや乗船舷、特殊状況の有無などを確認
  • 錨泊船や漁船操業状況、気象・海象現況などを目視確認
乗船

パイロットラダーまたはコンビネーションラダーより本船に乗船します。 夜間や風浪があるときには、特に細心の注意が必要。

本船にて運用

1.本船状況の確認

  • 適切な海図保有 レーダー・ジャイロなどの航海機器の作動状況
  • スタンバイ速力、航海速力、切り替えに要する時間
  • 行先信号旗の掲揚ほか適切な灯火・信号の表示、汽笛、VHF、昼間信号灯など
  • 最大喫水、トリム、本船運動性能(舵効き、プロペラの種類、スラスターなど)
  • 乗組員配置、練度、コミュニケーション

2.バース及び水域事情説明、
  航行計画打合せなど

  • 航行ルート、着岸予定バース、付近水域事情(航法、潮流、注意事項など)
  • 接岸方法、接岸舷、タグボートの使用隻数、配置、ラインボート、係船索の取り方等
  • 本船側乗組員スタンバイ、錨の使用、緊急時の対応など
  • PILOT INFORMATION CARDやバウチャー、ISMやBRM関連の安全確認の書類説明

3.嚮導、水先業務

  • 「関門マーチス」へ位置通報・動静確認を連絡し、航路状況を確認(行き会い船や漁船操業など)
  • 本船針路及び速力を確認しながら、適切な操舵・針路・機関出力などを指示、助言
  • 追越し船、被追越し船、横切り船、漁船、停泊船、停留船など周囲動静に細心の注意を払い進航
  • 着岸作業は、タグボートやラインボートと綿密な連絡を取り合い、所定岸壁へ正確に着岸させる為、着岸スピードや前後位置調整など、適切な操船運用技術が必要
  • 視界不良時や、強風時、船舶輻輳、行き会い船や操業漁船が多数存在するときなどは特に大変で瞬時の油断が海難事故を惹き起こすことになるので注意を要す
  • 危険物船や深喫水船、客船、コンテナ、PCCなど貨物船の種類・大きさにより性能が異なり、関門の強潮流とあいまって慎重かつ大胆なスキルが求められる業務

下船

着岸完了すれば係船岸壁から。出港船や通峡船では関門海峡を抜けた水域でパイロットラダーから水先艇に乗り移り下船。

移動

水先艇から基地へ帰投後、事務所へ移動。次の「水先要請船」へ備える。着岸船からは岸壁からタクシーやJRなどの交通手段を利用。

事後整理

一船終了毎に「水先業務記録」のほか、航行・嚮導中のヒヤリハット、不当運航事例、本船上の問題点や改善要望事項などを記録・報告、申し送りなど事後整理を行う。

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